IDDSIレベル3:中程度のとろみ(Moderately Thick)

**IDDSIレベル3——中程度のとろみ(Moderately Thick)**は液体等級の中間に位置し、レベル2(わずかにとろみ・軽度)とレベル4(極度にとろみ)の間にあります。嚥下困難患者にとって、レベル3の液体を正しく処方・調製することは、安全な経口補水と生命に関わる誤嚥の境界線となることがあります。


IDDSIレベル3の定義

IDDSI 2019フレームワークによると、レベル3の液体は以下を満たす必要があります:

レベル10秒後残留量説明
11–4 mlわずかにとろみ(軽微)
24–8 mlわずかにとろみ(軽度)
38–10 ml(ゆっくり滴下)中程度のとろみ
410 ml(流れない)高度のとろみ

レベル3が処方される対象


シリンジフローテストの手順

  1. 標準10 ml Luerスリップシリンジに調製した液体を10 ml吸引
  2. 先端を下に向け垂直に持ち、指で出口を塞ぐ
  3. タイマーをスタートと同時に指を離す
  4. ちょうど10秒後に再び出口を塞ぐ
  5. 残留量を読み取る

レベル3:残留8–10 ml(先端からゆっくり滴下するが、大部分は流れない)


とろみ剤の調製ポイント

でんぷん系とろみ剤

キサンタンガム系とろみ剤


日本の分類との対応

日本嚥下調整食学会分類2021では、IDDSIレベル3に相当するのはとろみの「中間」から「とろとろ」の範囲です。施設間での移行時は両分類の差異に注意が必要です。


参考文献


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