嚥下障害対応レシピ一覧 — IDDSI レベル別

嚥下障害のある方の食事は、安全性を確保しながら「おいしさ」「見た目の楽しさ」「栄養バランス」を兼ね備えることが理想です。このページでは、IDDSI フレームワークの各レベルに対応したレシピカテゴリと、日本の食文化に根ざした和食軟化レシピのアイデアを紹介します。


IDDSI 別レシピカテゴリの紹介

レベル3:流動食(Liquidised)

喉を通り、口の中で形を保たない状態です。嚥下機能が低下した急性期や、口腔・咽頭に強い問題がある方が対象です。

レシピのポイント:

和食レシピ例:


レベル4:ピューレ食(Puréed)

スプーンで山を作れる滑らかな食品。均一で粒のないテクスチャーが条件です。フォーク圧迫テストで広がることを確認してください。

レシピのポイント:

和食レシピ例:


レベル5:ミンチ状・しっとり食(Minced & Moist)

4mm以下の小さな粒からなる食品。まとまりを保ち、フォーク圧迫で変形します。

レシピのポイント:

和食レシピ例:


レベル6:やわらか食(Soft & Bite-Sized)

1.5cm角以下で、舌と口蓋で潰せる軟らかさ。フォーク側面で切れることが判定の目安です。

レシピのポイント:

和食レシピ例:


和食軟化レシピ:定番3品の詳細

1. 茶碗蒸し(レベル4〜5対応)

茶碗蒸しは嚥下食として理想的な食品のひとつです。均一なゲル状で滑らかであり、好みに応じてレベル4〜5に調整できます。

材料(2人分):

手順:

  1. 卵をよく溶きほぐし、冷ました出汁と調味料を加えてよく混ぜる
  2. こし器で1〜2回こして泡を取る(均一なテクスチャーのため重要)
  3. 蒸し器で中火5分→弱火10〜12分蒸す
  4. レベル4向け:そのままスプーンですくって提供
  5. レベル5向け:スプーンで粗く崩して盛り付け

2. 卵豆腐(レベル4〜5対応)

市販品も活用できますが、手作りは味・テクスチャーを細かく調整できます。

ポイント:卵:だし汁の比率を1:3にすると非常に滑らかなレベル4になります。1:2にするとやや固めのレベル5向けになります。

3. とろろ昆布スープ(レベル2〜3対応)

材料(1人分):

手順:

  1. 器にとろろ昆布を入れ、熱湯(またはお吸い物仕立ての出汁)を注ぐ
  2. よく溶かす
  3. 醤油で味を調える

とろろ昆布は水分を吸収してとろみを生じるため、自然なとろみスープになります。飲み込みやすく、ヨード・食物繊維も摂れます。


季節別食材ガイド

季節嚥下食に適した食材調理の工夫
たけのこ(柔らかい穂先のみ)・新じゃが・菜の花(茎除く花蕾のみ)・豆腐春野菜は茹でてピューレに。彩りを生かす
かぼちゃ・なす・そうめん(柔らかく茹でて)・桃(皮なし)・バナナなすは皮を除いて蒸す。果物は自然な甘みでデザートに
さつまいも・栗(茹で栗)・秋鮭・豆腐・なめこさつまいもピューレ・秋鮭の蒸し煮が定番
大根(煮込み)・白菜・鍋料理の素材・りんご(蒸しリンゴ)鍋ものは柔らかく煮えた食材を活用。寒い季節は温かい食事が特に大切

市販嚥下調整食品との組み合わせ

毎食すべてを手作りすることは難しいため、市販品を上手に活用しましょう。

おすすめの組み合わせ例:


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最終更新:2026年5月13日