茶碗蒸し(IDDSIレベル3)
3Level 3 とろみ状
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| カロリー | たんぱく質 | ナトリウム |
|---|---|---|
| 75kcal | 7g | 320mg |
茶碗蒸し(IDDSIレベル3)
IDDSIレベル3(液状・なめらか)| 30分 | 簡単
茶碗蒸しは日本の伝統的な蒸し卵料理で、出汁の卵比率を調整することでIDDSI各レベルに対応できる万能食です。このレシピはレベル3(液状)対応で、通常の茶碗蒸しより出汁を多くして柔らかく仕上げています。具材(海老・銀杏・椎茸など)は除き、完全均質な質感を実現しています。嚥下調整食学会分類コード2-1(なめらか食)に相当します。
材料(2人分)
卵液:
- 卵 2個(M〜L)
- 出汁(昆布+鰹節) 300 ml——出汁が茶碗蒸しの品質を決める、手抜き不可
- 薄口醤油 小さじ1/2
- 塩 少々
- 酒 小さじ1
- みりん 小さじ1/2
出汁の作り方(簡易版):
- 水 350 ml
- 昆布 5 g
- 鰹節 5 g
作り方
出汁を引く:
- 昆布を水に30分浸水させる——昆布の旨み成分(グルタミン酸)をゆっくり引き出す
- 中火にかけ、沸騰直前(80℃程度)に昆布を取り出す——大滾させると苦みが出る
- 鰹節を加えて火を止め、2分置いてから丁寧に濾す——かき混ぜると濁りが出るため静置する
- 出汁を常温まで冷ます——熱い出汁と卵を合わせると卵が固まり始めるため必ず冷ますこと
卵液を作る:
- 卵を割りほぐし、薄口醤油・塩・酒・みりんを加えてよく混ぜる
- 冷ました出汁(300ml)を少しずつ加えながら静かに混ぜる——激しく混ぜると気泡ができ、仕上がりが「す(気泡穴)」だらけになる
- 細かいストレーナーで2回裏ごしして均質にする——レベル3には気泡や卵の固まりが一切残ってはいけない
蒸す:
- 卵液を器(茶碗や蒸しカップ)に静かに注ぐ
- 蒸し器に湯を沸かし、器をセットする——蓋にラップや布巾を挟んで水蒸気が器に直接滴らないようにする
- 弱火〜中弱火で12〜15分蒸す——強火は禁物(「す」が入り質感が均質でなくなる)
- 中心部を竹串で刺して透明な汁が出れば完成——白濁していたらさらに2〜3分追加する
IDDSIテスト
レベル3(液状)確認: スプーンを傾けると滑らかに流れる。フォークの歯の間からスプーン1杯分が10秒以内に流れ落ちる(フォーク傾けテスト)。固体の塊・粒・繊維が一切ない均質な液状であることを確認する。
器を傾けたとき、ゆっくりと流れ動く状態が理想です。固体の茶碗蒸し(L4〜5相当)とは明確に異なる、とろとろした流動性が必要です。
「す」を防ぐポイント
嚥下調整食において「す(気泡穴)」は質感の均質性を損なうため絶対に避けてください:
- 出汁を完全に冷ましてから卵と合わせる
- 卵液は静かに混ぜ、泡立てない
- 蒸し温度は必ず弱火〜中弱火(85℃前後)
- 蒸し時間が長すぎると固まりすぎてL4になるため注意
栄養メモ
1人分あたり約75kcal、タンパク質7g、脂質4g。卵は必須アミノ酸をバランスよく含む優れたタンパク源で、出汁に含まれるグルタミン酸が消化液の分泌を促します。食欲が低下している高齢者にとって、出汁の香りは食欲を刺激する重要な要素です。
保存方法
蒸し上げ後は当日中に食べてください。冷蔵保存は1日以内。食べる前は蒸し器で3〜5分温め直し——電子レンジは加熱ムラが生じやすく、局所的に固まりすぎることがあるため不推奨。
バリエーション(全てL3対応)
- 豆腐茶碗蒸し:卵1個+絹豆腐50gをブレンドした卵液——よりタンパク質が増え、カロリーも調整できる
- かぼちゃ茶碗蒸し:かぼちゃピューレ大さじ2を卵液に混ぜる——自然な甘みで食欲促進
- 鶏がら出汁版:昆布鰹節出汁の代わりに鶏がら出汁を使用——コク深い仕上がり(脂肪分注意)
⚠️ このレシピは参考情報です。食感は調理技術・食材により異なります。言語聴覚士によるIDDSIレベルの確認を受けてください。